PLC

2025年10月のPLCリアルワークショップを開催しました。テーマは「億越えロードマップと事例共有会」

ファネルマーケターの田中祐一です。

2025年10月18日、3ヶ月に1回のPLCリアルワークショップを開催しました。テーマは「億越えロードマップと事例共有会」。ドバイから帰国しての登壇です。挙手で聞いてみたら、初参加の方が会場の3〜4分の1。講義・インタビュー・質疑・シェア会・懇親会(2次会まで)のフルデイになりました。

PLCリアルワークショップ(2025年10月)の集合写真

当日の様子は、ダイジェスト動画でもご覧いただけます。

冒頭の小話: 「今日の服装に、違和感をひとつ仕込みました」

開演直後、こんなクイズから始めました。「今日の僕の服装に、違和感をひとつ仕込んでいます。どこでしょう?」。参加者から「メガネの色が違う」——半分正解(笑)。

種明かしをすると、いつもの青いベストを、単純に忘れただけです。でも後から「ベスト忘れてますよ」と突っ込まれると恥ずかしいので、先にネタにしてしまった。ここに実はマーケティングの原理があります。人は「違和感」があると、見てしまう。髪が半分黄色いだけで「何があったんだこいつ」と気になるのと同じで、真面目な人ほど真面目なコンテンツだけを出して、スルーされていくのです。

ビジュアルで意外性を出すのが苦手なら、僕のように「業界の常識を探して、順番に潰していくトーク」で違和感を作ればいい。何かを伝えるときは、普通のことを普通に言わない。こじつけてでも、引っかかりを作る。ベストを忘れた話ひとつでも、教材になるのです。

前提: 「ASSバランス」——どこかだけ頑張ると、必ず歪む

講義の前提として話したのが、ビジネスの3要素のバランスです。会社員時代に叩き込まれたプロジェクトマネジメントのQCD(品質・コスト・納期はトレードオフで、全部の最高は取れない)と同じで、Attract(集客)・Sales(セールス)・Support(サポート)もトレードオフの関係にあります。

集客だけ頑張れば、セールスとサポートが破綻する。年商1,000万〜2,000万で詰まっている人の多くは、集客不足ではなく、セールスかサポートの仕組みが弱い。まずこの全体バランスを見るところからです。

講義: 億越えまでの7ステップ

そのうえで、売上1億円までの道のりを7つのステップに整理して一気に解説しました。

核心は「集客の悩みの大半は、LTVの問題」

7ステップの中で一番時間を割いたのがLTV(顧客生涯価値)です。

「広告費が続けられない」「エバーグリーンにできない」という相談は、集客力の問題に見えて、実はLTVがライバルより弱いことが原因であるケースがほとんどです。メイン商品を1本売って顧客との関係が終わるモデルのままでは、広告の勝負に参加できません。

とはいえ、商品を無限に増やす必要はありません。1億円までなら、メイン商品に2〜3商品を足せば十分。方向性はダウンセルよりアップセル。同ジャンルでの協業やプロデュースも、LTVを高める立派な選択肢です。

講義直後の質疑で、こんな質問が出ました。「お客様の声より一歩進んだ、動画活用のイメージを詳しく聞きたい」。僕の答えは、コンサルティングの現場そのものを見せること。僕のコンサルは実際にキャッチコピーまで書くし、LPのヘッド案まで渡すこともある。でも、それを誰も知らないんですよね。5年前ならお客様の声で差別化できましたが、いまは声を取るのが当たり前になり、声だけでは差別化できない。情報発信者本人の実力が問われる時代です。コンサル実物は、バックエンドの疑似体験になる。「個別相談の前に決まっている状態」を作れる、最強の成約対策だと思っています。質問してくれた方の「イメージできました」に、会場から拍手が起きました。

事例共有インタビュー: チャレンジ型ローンチを磨き込んだ二人三脚

後半は、W3(Win-Win-Win)で組んだ受講生チームへの公開インタビュー。子育て・育児教育系の講座を育てるホルダーさんと、元エンジニアのプロデューサーさんのペアです。「呼んだら出てくるスタイルで。みんなの拍手がないと始まりません」の呼び込みで登壇してもらいました(笑)。

報告いただいた実績は、チャレンジ型ローンチを短期間に磨き込み、広告費 約600万円で、売上 約2,000万円(概数)。この数字を「どうやって」の部分まで、根掘り葉掘り聞いていきました。

打ち手が具体的で、会場のメモが止まらない時間でした。

質疑応答: 手が挙がり続けて、約10問

このインタビューへの質疑が熱くて、マイクを回しながら約10問。いくつか紹介します。

Q. オプトからライブ開始までが短いのに、どうやって事前に盛り上げるんですか?

A. カウントダウン画像に子育てのワンシーンを入れて、選択式クイズを投げる。「答えはDay◯で。お楽しみに」で引っ張る(会場笑)。対談形式の紹介動画に加えて、電車に乗る前に撮った未編集の挨拶動画も流す。僕からの補足はひとつ——編集されていない動画のほうがライブ感があって見られやすい。作り込んだ動画とは目的が別なので、両方あっていいのです。

Q. 2回目の開催で数字が落ちたそうですが、何が起きてどう戻したんですか?

A. チームいわく「第2クールは毎回鬼門」。盛り上げ方・ワークの拾い方・掛け合いを見直して、場の安心感を作り直したら回復した——これ、僕もよく見るパターンです。第1クールには既存の濃い読者が混ざって数字が良く見える。そして良いコメントをくれる既存客に引っ張られて、初見のお客さんに刺さらない話し方になっていく。2回目の落ち込みは実力不足ではなく、構造なんです。

Q. 卒業後の継続コースを作ろうと思っています。

A. プランを聞いた僕の即答は「安すぎるんじゃないの」でした(笑)。数千円の会費だけだと、数ヶ月で辞めてしまう。安いコースと「ちゃんと一緒にやる」上位コースの2階建てにする。そして仕事紹介系のオファーは、軽々しくやらないほうがいい。自分で仕事を取る難しさを一度体験した人ほど、紹介に感謝します。やらない人ほど、ありがたみがわからない。オファーには出す順番があるのです。

シェア会: 「感想のないシェアは、存在しない」

この日のシェアは3段階で設計しました。講義直後に前後左右の4人一組で5分のミニシェア。インタビュー後に「あまり話したことのない人と組んで」と席替えして約10分。そして後半の本体は、プロデューサー席とコンテンツホルダー席にテーブルを分けての1組30分×3回転。「この3ヶ月何をやって、どんな学びを得たか」「次にやろうと思っていること」を話して、フィードバックをもらい合います。

ルールは2つだけ。「一人だけで質問し続けない」。そして「感想のないシェアは存在しない」——誰かが話したら「それ、どういうこと?」と掘る。みんなが興味のあることを聞き返して深める。

実はこの質問の作法、直前に僕が登壇チームにやっていたインタビューがそのままお手本です。背景情報まで引き出せれば、「これは自分に使える/使えない」が自分で判断できるようになる。聞き出すための質問を準備して、相手に興味を持つところから始めてください。

プロデューサー席には追加の講義もしました。コンテンツホルダーはアイデアマンです。放っておくとアイデアの在庫がどんどん積み上がって、オマージュがコラージュになり、カオスになる(笑)。プロデューサーの仕事は捌くこと。「それ、時間かかりますけど本当に取り入れますか?」「まず今やっているこれをやり切ってから」。勉強熱心な人ほどあれもこれもやって成果が出づらく、ひとつのやり方だけをガンガンやった人が売れる、という現実もあるのです。

締めに——夜景と、次回予告

気づけば窓の外はリバービューの夜景。「日本は涼しくていいですね。ドバイに来るなら11月〜2月がおすすめです」なんて話をしつつ、集合写真はいつも通り、顔出しNGの方用と外部公開用の2パターンで撮影しました。

締めに話したのはこれです。「今日聞いていて、俺もアイデアがたくさん思いつきました。皆さんに還元しながらやっていきます。1月はまた面白いことをやりたいので、懇親会で『みんなでこれやったら面白い』という案をください。変な体験をすることが大事だと思っています」。ちなみにバーベキュー案は僕が却下しました。誰かが焼き係になって、情報共有にならないからです(笑)。

このあとは懇親会、そして2次会へ。次回のリアルワークショップは2026年1月です。PLCについてくわしくは PLCの紹介ページ をご覧ください。

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